こんにちは、島田(つぶやきはこちら)です。
今では、WebサイトとSNSは欠かせないマーケティングやブランディングツールになっています。
でも、これら2つのメディアを効果的に活用するためには、それぞれの特性に合わせたコンテンツの発信が必要です。
特に医療機関の場合、専門性と人間性のバランスをどのように取るかが鍵となります。
そこで本記事では、WebサイトとSNSの使い分けのポイントと、その効果的な発信方法について解説していきます。
Webサイトは専門性を重視
Webサイトの役割は何か?
まず意識する必要があるのは、Webサイトは誰がどんなシチュエーションで閲覧するのか、ということです。
未知情報を調べることが多いですよね。
医療機関にかかりたい・かかっている患者さんであれば、病気の症状や治療方法、そして専門用語を検索するはずです。
ですので、Webサイトは医療機関の専門性を伝えるためのプラットフォームとしての役割が適しています。
このとき、情報の信頼性が高く、かつわかりやすいものであることが重要です。
そのため医療の専門用語や治療方法を丁寧に解説する記事を揃えることが求められます。
たとえば、特定の治療法に関する詳細な説明や、その治療がどのような効果をもたらすのかを明示するといったことです。
図やイラストを使ってもいいかと。
これら情報を丁寧に伝えることで、患者さんが自分に適した治療法を理解し、安心して医療機関を選択することができるようになります。
また、SEO(検索エンジン最適化)を意識した言葉選びも重要です。
多くの患者さんは、特定の症状や治療法に関するキーワードを入力して情報を探すからです。
なので、こうした検索に引っかかるように適切なキーワードを盛り込むことが、Webサイトへのアクセスを増やす鍵となります。
Webサイトは基本文字情報なので、読者のペースで読み進められることも、専門性を伝えることに適している理由のひとつです。
Webサイトの専門性と人間性の割合
とはいえ、専門性ばかりを強調しすぎると情報が難解になり、患者さんにとって敷居が高いWebサイトになってしまいます。
せっかく訪問してくれたのに離脱されてしまうのは勿体無いじゃないですか。
そこで、院長の理念や価値観を言葉で伝えることで、専門的な情報に親しみやすさを加えることをおすすめします。
たとえば、院長がどのような信念で医療に取り組んでいるのか、患者さんに対する姿勢や思いを語ることで、Webサイト全体の印象が温かくなります。
こういった情報は最低限プロフィールに書いておきましょう。
感覚的にはWebサイトに載せる情報は、専門性と人間性の割合を8:2にして、専門性を重視した情報発信を行うことが理想的です。
SNSは人間性を重視
SNSの役割は何か?
一方、SNSは医療機関の人間性を伝えるためのプラットフォームとして非常に有効です。
具体的には医療スタッフの人柄や、クリニックの雰囲気ですね。
これらの情報を画像や動画、音声などを駆使して伝えられることが、SNSの最大の特徴でありメリットといえます。
ここで重要なのは、患者さんとの距離を縮めるような情報発信をすることです。
ただ、親しみやすさに偏重しすぎて、スタッフのダンス動画や誕生日祝いの様子をメインに投稿するのは逆効果です。
なぜならアカウントの属性がブレてしまうからです。
今のSNSは発信する情報から各アカウントの属性を区分して、必要だと思われる人にお勧め表示されるようなアルゴリズムになっています(Instagramは特に)。
つまりエンタメ動画などがバズってしまうと全く医療や治療に興味がない人にも情報が届くということです。
そうすると各SNSのプラットフォームは、医療に関するお役立ち情報を発信しているアカウントだと認識しづらくなってしまいます。
SNSの専門性と人間性の割合
なので医療人としての人間性をメインに出しつつ、ときには専門性を伝えていくことが有効です。
ところで、SNSの検索窓で専門的な用語や治療法を調べようとする人はいませんよね。
そこでSNSで医療情報を発信する際には、できるだけ専門用語を避け、一般の人にとって身近な症例や悩みを扱うと良いでしょう。
たとえば、定期検診の重要性や、日常生活で簡単に取り入れられる予防方法を理解しやすい言葉で解説することで、専門性を発揮しつつ親しみやすさを感じやすくなります。
このように、SNSでの情報発信は、専門性と人間性の割合を2:8を目指して、人間性を重視することが望ましいです。
そうすることで患者さんはクリニックに対して適度な親近感を抱き、安心して来院することができるようになります。
メディアごとの特性を活かそう
お伝えしてきたように、医療機関においてはWebサイトとSNSを、それぞれの特性に合わせて使い分けることが重要です。
Webサイトでは専門性を重視し、患者さんに信頼感を与える情報を提供します。
一方で、SNSでは人間性を強調し、患者さんとの距離を縮めるコミュニケーションを図ります。
このように、見る人の特性を踏まえた発信内容を各メディアで展開することで、患者さんにとって魅力的な医療機関にうつり、信頼と安心を築くことができます。
どんな手段を用いてマーケティングを行うのであれ、どんな患者さんにどのように届くのかを常に意識し、最適な発信方法を選ぶことが鍵になります。