こんにちは、島田(つぶやきはこちら)です。
今回は、歯科医療従事者の方々が自分の健康を優先しなければならないと思う、超個人的な私見を話していきます。
実際、患者さんにはメタボリックドミノの話をして健康について説いていながら、本人はストレスで体中発疹が出たり、精神的に病んだりして、健康とは真逆の生活をしている方を結構見聞きします。
それだけ大変な仕事なんだ!と言われればそれまでなのですが、本当にそれでいいのかな、とこの仕事をしてから感じています。
不健康そうな方が、普段は患者さんに予防の大切さを伝えるために、カウンセリングの技術を磨いたり、提案資料を作り込んだりする。
正直に言うと、それだけでは根本的な解決にはつながりにくいんじゃないかと、最近よく思うんです。
なぜか。
人が最終的に信じるのは、「正当性の体現」だからです。
カウンセリングのトーク技術を上げたり、提案資料のデザインを洗練させたりしても、その情報を発信している人自身の正当性が上がるわけではないのかなと。
どれだけ説明が上手でも、どれだけ資料がきれいでも、伝えている本人がその内容を体現していなければ、人の心はなかなか動かないんですよね。
今日はその「正当性の体現」について、僕が考えていることをお話しさせてください。
人を動かすのは情報ではなく「どんな人が言うか」
少し話が変わりますが、僕は今も昔も、自宅筋トレにハマっています。
きっかけはコロナ禍で見つけた筋トレYouTuberです。
その人の動画を見ていると、自然と「自分もやってみたい」と思えてくるんですよね。
なぜだろうと考えてみると、筋トレの効果を論理的に説明されたからじゃないんです。
その人の生き方が、シンプルにかっこよかったから。
「この人みたいに暮らしたい」「この価値観が好き」
そう思える人がやっていることだから、自分もやってみたくなる。
これって、よく考えると当たり前のことなのかもしれません。
人は、情報そのものよりも、「誰が言っているか」「その人がどう生きているか」に強く影響されませんかね。
正しいことを言われても、それを言う人に魅力を感じなければ、なかなか行動には移せない。
逆に、その人に憧れや共感を持っていると、ちょっとしたひと言でも心に残って、行動が変わっていく。
考えてみると、僕たちが何かを始めるときって、たいてい誰かの影響を受けているんですよね。
本やセミナーで知識を仕入れるよりも、「あの人がやっていたから」「あの人がよさそうにしていたから」という、人を起点にして始まることの方が多い気がします。
それくらい、人の在り方が持つ影響力は大きいんだと思います。
自分の在り方がいちばんの説得力になる
この仕組みは医療にもまったく同じことが言えるんじゃないかと、僕は思っています。
「予防が大事です」と発信している先生は、たくさんいらっしゃいます。
その中で、患者さんが「この先生のところに通い続けたい」と感じるのは、どんな先生でしょうか。
腕の良さを大前提にしたうえで、決め手になるのはご自身が健康で活き活きしている姿が自然と伝わってくる先生ではないでしょうか。
食事に気を使っていて、適度にトレーニングの習慣があって、見た目が良いし雰囲気に余裕がある。
別に「私は健康に気をつけています」とアピールしてくださいと言いたいわけではなく。
ただ、見た目や会話、たたずまい、声のハリから、「この先生、本当に健康を大事に生きているんだな」というのが、患者さんに自然と伝わっている。
そういう先生のところには、不思議と「この先生のような生き方をしたい」と感じる患者さんが集まってこないでしょうか。
そして、その患者さんたちは、定期検診にもちゃんと通ってくれる。
なぜなら、先生に対する憧れや共感が、行動の動機になっているからです。
「先生に言われたから」ではなくて、「自分もこうありたいから」通う。
この違いって、すごく大きいと思うんです。
前者だと、ちょっとしたきっかけで通院が途絶えてしまうこともありますが、後者は患者さん自身の中に動機があるので、長く続いていくのではないかと。
僕自身を振り返っても思うんですが、「資金繰りが大事です」と言っている税理士が、自分の事務所の資金繰りをぐちゃぐちゃにしていたら、誰もその言葉を信じてくれません。
専門家の言葉に重みを持たせるのは、結局のところ、その人自身の在り方なんだと思うんです。
これは別に、「資格業は完璧であるべき」という話ではなくて。
ただ、「自分が大事だと思っていることを、自分自身も実際に大事にして生きている」という、その一致感を伝えたいだけなのです。
体現できていれば集患はいらない
最近はSNSで情報発信をされる歯科医師の方も増えてきました。
ただ、冒頭にも書いた通り、発信のテクニックを磨くことよりも、ご自身が体現することの方が、もしかすると先かもしれません。
なぜかというと、体現できている人は、特別な発信をしていなくても、雰囲気として伝わっていくからです。
「あの先生、なんだか感じがいいよね」
「いつも元気そうだよね」
「あそこに通うようになってから、自分も健康に気を使うようになった」
こういう口コミって、広告では絶対に作れません。
でも、これがいちばん人を集める力に作用します。
そして、院長が大切にしていることに惹かれる患者さんは、たいてい医院の方針にも共感してくれる方が多くなるはずです。
予防の大切さも、自然と受け入れてくれる。
スタッフさんも、似たような価値観の方が集まってくる。
「類は友を呼ぶ」というのは、こういうことなんだと思います。
院長先生の在り方が、その医院に集まる人を決めていく。
これは、どこかのコンサルを受けるよりずっと本質的な集患であり、組織づくりだと感じます。
先生ご自身の健康が医院の未来をつくる
ここまで書いてきて、僕がいちばんお伝えしたいのは、これです。
先生ご自身の健康が、医院の未来をつくっていく、ということ。
患者さんに「健康に投資してください」とお願いする立場の先生だからこそ、ご自身の健康にも投資してほしいのです。
これは、上から目線のお説教としてではなく、税理士からの経営の話として、心からそう思っています。
毎日の診療は、本当に大変だと思います。
スタッフさんのこと、患者さんのこと、経営のこと、ご家族のこと。
考えなければいけないことが多すぎて、自分のことが後回しになる気持ちは、すごくよくわかります。
僕自身も、独立してから何度も「自分の健康って後回しになってるな」と気づくことがありました。
仕事に夢中になっていると、食事が雑になったり、睡眠時間が削られたり、運動の時間がなくなったり。
気づくと、体も気持ちも余裕がなくなっていて、結局それが仕事の質にも跳ね返ってくる。
そういう経験を重ねるうちに、自分の健康を整えることが、仕事の質を保つための土台なんだなと、だんだんわかってきました。
先生がご自身を大切にすることは、患者さんやスタッフさんに、本当の意味で価値を届けるための、いちばんの土台なんだと思います。
医院の経営戦略を考えるときに、ぜひ「自分自身の健康への投資」も、その一部として組み込んでみてほしいなと思います。
それが結果として、患者さんが憧れる先生をつくり、共感してくれるスタッフを集め、医院の雰囲気を育てていく仕組みになると信じています。
PS:
筋トレをはじめるならこちらのYouTuberがおすすめです。
僕はこの人のおかげで半年で体重+10kgを達成できました(自宅筋トレのみで)。


