はじめに
こんにちは、島田(@mshimada_tax)です。
いわゆる朝活をしようとしているフリーランスは多いのですが、私は正直、積極的に始めるべきだとは思っていません。
なぜなら、朝に仕事すること自体は、個々のライフスタイルで生まれるものあって、全員共通の正解ではないからです。
Xでも似たような投稿したら思いのほか反響がありました。
とはいえ、起業してイキイキしている人のVlogをYouTubeでみると、モーニングルーティーンとかやっているのを見かけます。
でも、それって結構危険で。
他人に感化されて朝活を頑張ろうとすると、逆に何もうまくいかなくなるリスクが潜んでいます。
朝活すれば上手くいく、と思ってトライしてみたけど何か思い通りにいかない、という方はぜひこの記事を読んでいただければと思います。
”朝活”への勘違い
朝活を始めてみたけど三日坊主になったり、しようとしているけど重い腰が上がらなかったりする人は、朝に活動することに関して過度な期待を持っているのかもしれません。
朝パフォーマンスが良いわけではない
まず、朝だから最高のパフォーマンスができるわけではありません。
これに関しては実体験済みで。
最近、Instagramで毎日1分税務動画を投稿しているのですが、実は早朝に撮影してます。
起きて子供の世話をし、顔洗って撮影の流れで、撮影スタートはだいたい6時です(笑)
視聴者さんから客観的にどう映っているかは分かりませんが、結構撮影中はカミカミで。
1分の動画なのに録画データは5分を超えます。
テンションも低めなので、声の抑揚もはっきりしてないですよね。
これがたまに日中に撮影すると、口も回るし声の張りも出ます。
つまり、仕事内容にもよるかと思いますが、朝やらないほうが高いクオリティが出せるのであれば、無理やり朝の時間を使う必要はないということです。
ブログをはじめ、文章を書く仕事も同じで、朝が最も文章作成パフォーマンスとクオリティが高い、とは言い切れないんですよね。
朝活しないほうが家庭は助かる
いわゆる朝活のメリットとして、仕事の時間を確保しやすいことが有名です。
いっぽうで、それと引き換えに家事育児は誰かに頼っているともいえます(もちろん、それも頼らず全部背負っている、という方もいるかと思います)。
実際、子どもはいつ起きるか分かりません。
うちの双子も例外ではなく、平気であと30分で目覚ましのアラームが鳴る、というタイミングで叩き起こされたりしますからね(この30分ちゃんと寝たい)。
子が起きたらオムツ交換して、ミルクあげて、布団片付けて、朝ごはん、掃除洗濯と、朝に家事育児が詰め詰めになるのはどこの家庭でも同じかと思います。
つまり、朝の時間帯に仕事がしやすい、というのは、クライアントや仕事関係の連絡が少ない時間帯だからであって、家事育児を含め、他にもやるべき事はたくさんあるはずだということです。
それなら、朝は子どもと一緒に目覚めて、夫婦で協力してさっとやるべきことを片付けてしまったほうが効率的だし、パートナーの精神的な負担も少ないかもしれません。
なので、今朝活できているなら、その環境を整えてくれる人に感謝すべきともいえますね。
無理な朝活は逆効果
ここまでで、朝活に対する勘違いをお話してきました。
それでも朝活頑張りたい、と思う方々にもうひとつお伝えしたいのは、朝活というチャレンジに挫折したときの代償です。
もちろん、直接的な経済損失はありませんが、自分の行動を変えようとして変えられなかった経験があると、結構自分自身に失望します。
ですので、継続して朝に仕事ができる環境、もしくは、絶対に朝仕事をしなければならない必要性がなければ、無理に挑戦しないほうが精神衛生はクリーンに保てるんですよね。。
あとはそもそも、朝活するために睡眠時間を削るのも個人的にはおススメしません。
その理由は、起きてさえいれば終わるような、単純作業ばかりではないからです。
むしろそんな仕事はこれから段々とAIに置き換わっていきますよね。
ずっと睡魔に襲われているのであれば、今後良い仕事はできなくなってしまいますので、朝活にこだわらず睡眠時間を確保するほうが、健康的にも収入的にも安定する可能性は高くなるはずです。
朝活は結果論
じゃあ私も含めて、なぜ早朝に仕事をしているかというと、そこに行き着くしかなかった、というのが実情だと思います。
逆を言うと、決して周りに朝活している仲間がいるから朝働こう、というポジティブな動機ではないということです。
クライアントとの時間や家族との時間を優先的に当てはめていって、結果的に朝仕事するのがベストだという状況に落ち着いた人達は多いのではないかと。
ネガティブな表現にはなりますが、「仕方なく」朝に仕事しているともいえます。
とはいえ、ネガティブなプレッシャーは、ポジティブなプレッシャーより強く行動を刺激する側面もあるので、有効的に使えばライフスタイル形成の一助にもなります。
個人的な感想にはなりますが、朝活の動機はこれくらい消極的な性質でいいのではないかと思います。
そもそも論ですが、フリーランスになった人達は、「好きな時間に好きなだけ仕事」をすることを理想に掲げて独立した方がほとんどであるはずです。
それなら、わざわざ他人のブームに流されて朝活しないほうが理に適っているのではないかと感じます。
まとめ
極端な話、朝の活動は「理想を叶えるための必要条件」などではなく「日中にやりたいことを日中にやるための副産物」だということです。
フリーランスなら、いつ仕事をするかはその都度自分で決められるので、朝に仕事をすることにこだわる必要は全くありません。
現に朝活をしないで成功している経営者はたくさんいます。
朝に活動をせざるを得ない状況になったらはじめて、朝の活動をするライフスタイルを整えていけばOKだというのが自論です。