仕事上、他人に意見を伝えるにあたっては、パワハラの危険性や自分の意見の正確性を気にしがちです。
パワハラについては相手が部下であればなおさらでしょう。
ただ、意見を伝えるべき場面に遭遇することも確実にあります。
そこで今回は、「意見を伝える」という行為に対する私なりの向き合い方をお伝えしていきます。

まずは相手の話を聞く
自分の意見を伝える前に、相手の話を聞くステップを省いてはいけません。
その理由は2つあります。
事実確認をする
前提として、意見を伝える行為は、何らかの問題を解決しようという意図をもって案を出すことです。
したがって、まずはその問題を客観的に把握するための事実確認が必要になります。
ただ、相手の口から発せられる言葉をそのまま鵜呑みにするのも危険です。
なぜなら、事実に相手の解釈が混じっていることが往々にしてあるからです。
ここでのポイントは、理由や要因を引き出すことです。
たとえば、相手の意見に対して、
- 「なぜそう思うのか」
- 「その時、周りはどういう状態だったのか」
- 「その時、自分はどういう状態だったのか」
という質問をして事実を突き詰めていきます。
そうすることで、的外れな意見を避けることができるのはもちろんのこと、何より相手が踏み込んでほしくないと感じている繊細な領域を特定することができます。
その領域に踏み込むか、踏み込まないかは別として、不用意に相手を不快にさせてないために重要なステップだと考えています。
信頼関係をつくる
また、こちらからの意見を一方的に伝えていては、相手はそれを受け入れてはくれません。
ではどうすればいいのかというと、受け入れてくれる環境を作ることがポイントになってきます。
そのためには、相手と信頼関係を築くことが有効です。
そして、この信頼関係は、「自分の話を聞いてもらえること」で深まる傾向があります。
注意点としては、口先だけで「何でも言っていいから」と伝えただけでは関係は深められない、ということです。
それでは、子どもが悪いことをして隠していたときに、親から「怒らないから言いなさい」と問い詰められる風景と同じです。
大事なのは、話を聞くことで相手に興味があることを分かってもらうというプロセスです。
自分の意見に責任を負い過ぎない
極端な話、意見は自分の考えでしかないので、それが正しいか間違っているかはあまり関係がないと考えています。
そして、そもそも、意見が求められる場面では、絶対の正解がないことがほとんどです。
要は、自分の意見の正確性に責任を負い過ぎる必要はない、と考えています。
こちらの意見をどう調理するかは相手に任せるしかないのではないでしょうか。
というのも、人によってバックグラウンドや価値観が異なるからです。
かく言う私も、クライアントさんにはこの前提で意見をお伝えしているつもりです。
相手の価値観を引き出して、それに対して自分の意見をぶつけることはできますが、直接的に価値観を変えることはできません。もっというと、そんな身分や立場ではありません。
それでいいと思っています。
私の意見が参考になったら御の字ですし、ならなかったとしても、なぜならないのかの理由を考えてもらうことができます。
念のため申し上げおきますが、ルールや知識は別です。
これらは正確性が求められるもので、それを伝える行為はどちらかというと「教え」になります。
「意見」とは性質が違うものであるため、取扱い方法も変えなければいけないことに留意が必要です。
前置きで意見を伝える許可を得る
では、実際に意見を伝えるときに、どう切り出せばいいのかが不安な方はいらっしゃるかもしれません。
私もそうです。
特に、相手が部下だとなるべく傷つかないように、言葉のチョイスに気を配るかと思います。
そういうときに、私が実践しているのは前置きです。
前置きとは、意見を伝える前に枕詞的な言葉を伝えることをいいます。
たとえば、このようなイメージです。
- 「間違っていたら言ってください」
- 「あくまで私の経験を踏まえた意見ですが」
- 「一歩踏み込んだ発言をしてもいいですか?」
他人の目を気にし過ぎな性格である私であっても、こういった言葉を枕詞にすることで、素直に意見を伝えることができます。
前置きの役割は、意見を発言する許可を事前にもらうことです。
そうすることで、相手には、意見を聞く心構えが整います。この心構えがないと、相手に不快感を与えてしまうリスクが高くなります。
まとめ
意見を伝える場面においては、伝える側も受け取る側も繊細になりがちです。
日常的に円滑なコミュニケーションをするために、自分なりの伝える「型」を持っておくと良いのかもしれません。
- まずは相手の話を聞く
- 自分の意見に責任を負い過ぎない
- 前置きで意見を伝える許可を得る
◆編集後記
花粉症疑惑でしたが大丈夫そうです。
この時期に鼻風邪をひくとややこしいです。
◆家トレ日記
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◆ 1day1new
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