こんにちは、島田(@mshimada_tax)です。
今ではほぼ全員が情報発信しています。
「いや、私はSNSは見る専門」、「ブログとか書いていないし」という方も、事業者ならホームページくらい持っている方がほとんどではないでしょうか。
プロフィールページで自分なりの言葉で伝えたいことを伝えていますよね。
あとは全世界に公開されるSNSはやっていなくても、少しでもビジネスに繋がればという願望を込めてクローズドなSNS(Facebookやmixiなど)で投稿をしたことがある方は多いはずです。
で、せっかく情報発信をするなら、なぜやるのか、なぜ必要なのかという目的と意義(価値)を明確にしておきましょう、というのがこの記事の趣旨です。
そうしないとPDCAは回せませんし、無意味な時間を過ごしてしまいます。
情報発信の真の目的
僕が考える情報発信が欠かせないと理由は、現代の市場において「誰から買うか」が大きなウェイトを占めているからです。
つまり、同じような商品やサービスが溢れている現代では、商品サービスそのものの選択だけでなく、購入先の選択が非常に重要な要素となっているということです。
消費者行動を知ろう、ということで何か欲しい商品サービスを探すときの行動を想像してみてください。
現代ならまずGoogle検索しますよね。
で、膨大な量の検索結果のから自分が相応しい商品サービスを探し当てることになります。
でも、ぶっちゃけネットの文字、画像、動画情報だけでは満足できないことも多々あるはずです。
特に、高額な商品やサービス、失敗の影響が大きい分野(例えば医療や健康関連)においては、この傾向がさらに強まります。
お金を無駄にしたくないし、変なものを体に入れて健康を害されたくないですよね。
ちなみに、紹介を受けたときもネット情報はある程度購買の意思決定の参考にされています。
「いやいや、うちはネット営業なんかせずに紹介だけで成り立っている」という人も無視できる話ではありません。
よっぽど直接対面したときのカリスマ性があれば別かもしれませんが、普通紹介を受けたらその人の名前や会社名を検索するのが一般的です。
そういうときに、代名詞となる情報がヒットしなければ、いったいあなたがどういう人でどんな商品サービスを売っているかという情報を、伝聞任せにしてしまうことになります。
他人の紹介も有難いですが、正確な情報や自分の人間性は自分の言葉で伝えた方が圧倒的に訴求力は高いはずです。
情報発信の必須要素
では情報発信にどんな要素が含まれていたら「誰から買うか」に寄与するのでしょうか。
今回紹介する要素は全部で3つです。
パーソナリティ(人間性、価値観)
商品やサービスが同質化する中で、ブランドの独自性を出すことは難しくなっています。
というか、本当は同質化していないかもしれませんが、その差をお客様に正しく理解していただくことは年々難しくなっているかと。
今はITが発達して商品サービスの機能自体の差別化は難しくなってきましたし、情報技術が発達してどれだけでも見た目の加工ができるようになってしまっているので、良い商品の正体が見えづらくなっています。
さらには、商品サービスに施されている技術やノウハウも益々専門的になっているので、その分野の素人であるお客様は何が正解なのかが分かりづらくなっていますよね。
だからこそ、商品サービスの”機能”は当たり前に良いことは前提として、それを提供する側の”人間性”や”価値観”が購買の決め手になる割合が増えてきているのです。
分かりやすい信頼性
どんなに面白味のある人間性を持ち合わせていても、ビジネスに繋げるには信頼を得る必要があります。
”面白い”と”必要”という感情は別ですよね。
で、必要という感情を持ってもらうには、この人は役に立つ人だ、と認識してもらうことが一番なんですよね。
だからこそ、素人であるお客さんがベイビーステップで役に立つと思える情報を提供していく必要があるのです。
そのためには次の工夫が有効です。
- 安価であること
- 理解しやすいこと
- 効果が実感できること
たとえば歯科クリニックなら、正しい歯磨き粉の選び方や離乳食の食べ方を教えてくれれば、お金も手間もかからないし、今日から実践しようと思えますよね。
先ほど専門性は高度になり続けているという話をしましたが、だからこそとっつきやすい情報に価値があるのです。
専門家だと、どうしても唯一無二の情報にこだわろうとしますが(それは正しいことですが)、情報発信においては思考のスイッチを切り替える必要があります。
コミュニケーションの接点
情報発信、特にSNSでの情報発信のメリットはお客様との接点が持てるということです。
いいねで反応はもらうのも接点ですし、コメントやDMをいただけたら、より深い接点を持つことができます。
接点を持つことの価値は、純粋にお客様が何を求めているのかが分かる、ということです。
コメントをくれたら「こういう情報が欲しいんだ」「こういうことに困っているんだ」ということが分かるじゃないですか。
僕自身もSNSでもらったコメントから発信のネタを考えることがあるのですが、やはり良い反応をもらえるんですよね。
もちろん、DMから仕事をいただいたり、新しい人脈ができたりもしています。
最悪、目に見えるコミュニケーションが取れていないくても、発信を見てくださる人がいれば、その人の記憶には残ります。
その人がいずれ必要になったときに思い出してくれる状態を作ることが大切なのです。
情報発信は宣伝ではない
結論として、情報発信は商品サービスを直接的に紹介するための宣伝活動ではありません。
それは広告の役割なんですよね。
そうではなく、自分自身や自社の価値を顧客に伝え、信頼を築き、選ばれる存在となるための手段です。
特に高額な商品やサービス、または失敗の許されない分野においてはこの「誰から買うか」が顧客の選択に大きな影響を与えます。
「誰から買うか」で選ばれる発信をしていきましょう。