【note】フリーランスのお金と暮らしの話

社長には定期的に思考を整理するだけの時間があってもいい

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普段は、理念策定や財務戦略のお手伝いをさせていただいていますが、なかには、ただただ数時間、ひたすら社長のお話をお聞きする、という関わり方のクライアントさんもいらっしゃいます。
ほとんどは月に一回、オンラインや対面でお話を伺うスタイルです。

そこで、今回は、このような時間がなぜ必要とされているのか、社長にとってどういう効果があるのか、を改めて整理してお話ししていきます。

手書きの場合は方眼紙
目次

「社長が思考を整理するだけの時間」とは?

普通は何なのか、ということは難しいのですが、コンサルティングの場合は、目の前にある問題をPDCAをまわしながら支援することが主流だと考えています。

私も、それが主力商品であり、普段は、資料を作成して対策を考えたり、ああでもないこうでもないとお互い悩んだりしながら経営会議をしています。

一方で、「社長が思考を整理するだけの時間」で関わっているクライアントさんには、作成しても業績推移をまとめた1枚の資料をお持ちするくらいで、こちら側は生身でお伺いするケースもあります。

具体的に何をしているのかといっても、最初に「最近どうですか?」からはじまり、それに対して社長に直近の出来事や問題を話していただく、というシンプルな時間です。

そのため、内容的にはこれといった縛りはなく、テーマはその都度変わります。
たとえば、採用をかけても応募が全くないい、人が辞めた、業績が予想より悪い、というような話が出てきます。

その話に対して、私は簡単な質問を投げ返すしています。

なぜそのように思われるのですか?
この先はどうなると考えられていますか?
社長がおっしゃりたいことってこういうことですか?
別の選択をしなかったのはなぜですか?

というニュアンスの質問をして、答えをもらいながらまた質問をする、ということを繰り返しています。
発言の時間の割合で言うと、社長:私=9:1です。いや、9.5:0.5かもしれません。

いずれにしろ、1~2時間ほどお話しを聞いて、内容を議事録にまとめてお渡ししています。

念のためお伝えしておきますが、手を抜いているわけではありません。こういう風に関わって欲しいという要望をいただいています。

なぜ「社長が思考を整理するだけの時間」が必要なのか?

このような時間が必要とされる理由を今一度考えていきます。

長期的な目線をもつ時間を確保する

「近視眼的な目線ではなく長期な視点で経営を考えることができてありがたいです。」
これは、実際にクライアントさんからいただいた言葉です。

ではなぜ、視点を変える時間に価値を感じていただけるのか。
それは、重要だと分かっていても、緊急性のない問題を考える時間を確保できるからだと推測しています。

逆に普段、社長の多くの時間を費やしているのは、重要かつ緊急性のある問題です。

つまり、重要性があり緊急性のない問題を考える大切さを認識しているものの、それができないから、外部の人間を招いてまで時間を捻出していただいているのではないかと思います。

ちなみに、どれくらい長期的な話をするかというと、今から数年後から20年後くらいの話です。
ですので、後継者にバトンタッチするタイミングや退任後にやりたいことを話すこともあります。

問題を顕在化する

先ほどお伝えしたとおり、通常は面談後に議事録を渡ししています。
そして、この文章化の効果があると考えています。

というのも、普段抱えている懸念点が頭の中だけにあると、それが文字として見えていないがために思考が堂々巡りしてしまうことがあるからです。
実際に私がそうだから、という点もありますが。

そのため、議事録では、思考を文字で認識できるように、現状を外的環境と内的環境に分けて記載し、そのうえでどうなりたいかという理想と、現状と理想のギャップを埋めるための対応策をまとめています。

そうすると、思考だけでは見えなかった問題や解決策を発見できることがあります


また、次の面談までに何を実行するのか、ということを決めることが多いです。

次の面談では前の議事録を見返して、「先月はこういう風に話していらっしゃいましたがどうなりましたか?」ということを聞いていくと、自然とPDCAを回しているようになります。

ストレスを発散する

面談後に「スッキリした」という言葉をいただくことがあります。
もちろん、カウンセラーや臨床心理士ではないので、心理学的な専門性はありませんが。

何が言いたいのかというと、純粋に溜まっていることを言葉に出して放り投げる行為はストレスの発散になりますが、社長にとってはめったにない時間だということです。

というのも、社長はその会社のトップであるため、内々に秘めている悩みを打ち明けることができる人間を探すことが難しい立場だからです。

当たり前ですが、人事考課のフィードバックで社員面談はありますが、社長面談はないですよね。

だからこそ、外部の人間に忖度なしで話す時間に意義を感じていただけるのだと考えています。

まとめ

今回は普段のコンサルティングの裏側も少しお見せしながら、社長の思考整理の時間の重要性をお伝えしました。
ぜひ、相手を探して最低月に一回はそういった時間を設けていただければと思います。

◆編集後記

昨日はリアルでの勉強会に参加。
最近は異業種の方も増えてきて話のバラエティーが豊かです。

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◆ 1day1new

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