こんにちは、島田(@mshimada_tax)です。
日曜なので、緩い内容です。
同じような価値観の税理士や士業の方に届けば嬉しいです。
前職は誇れる職場
東京の大学院を修了し、新卒で税理士法人に入社しました。
世界的な会計コンサルティングファームに属する税理士法人で、受験中から憧れの組織でしたので素直に嬉しかったです。
上司はもちろん、同期は頭が良い人ばかりでした。
頭が良いというのは、座学的な勉強の学校の成績が良い、という意味もあります。
しかしそれ以上に、物事の本質を理解する姿勢を見習っていました。
例えば、法律を文面で捉えるのではなく、税法や改正の趣旨を必ず理解しようとする姿勢です。
そして、事実を整理し→法律を当てはめ→処理する、同僚はこの基本の流れが音速でした。
クライアントさんは、多国籍企業や日本の上場企業ばかりです。
そんな企業の内部情報に、仕事として触れることができるのは貴重な経験でした。
仕事内容は、税務申告はもちろん、税務に関わるコンサルティングをしていました。
前者は法人と個人の確定申告や決算支援です。上場企業の税務監査もしていました。
後者は税務デューデリジェンス(投資先に税務上のリスクがないか調査し評価すること)、
組織再編(合併など)や海外進出にともなう税務のアドバイスなど、
多種多様な経験を積ませてもらいました。
余談ですが、ドイツ人の経営陣に英語で決算報告したことがあります。
(英語しゃべれないので、カンペをがん読みです。)
そのような、おそらく一般的な会計事務所にいたら経験できないことを経験させていただきました。
(※でも、ここに自分にとっては落とし穴がありました。)
それでも感じた違和感
一般的な会計事務所で経験できないことが経験できている、ということは、
逆説的にいうと、
一般的な会計事務所で経験できることが経験できていない、ということです。
大きな組織を相手にしていると、先方の担当者は経理部の一般社員、上層でも部長クラスです。
たまに、多国籍企業の日本法人の代表と関わることはありますが、グローバルでみた全体組織のなかでは一管理職のようなイメージです。
つまり、経営者と関わることはほぼありません。
ここでいう経営者とは、意思決定権を持っている方です。
したがって、財務という専門分野の中での、さらに税務という分野でしか関われません。
経営の一分野で超専門的に、「点」で関わっているイメージです。
さらに、大きな組織同士の関わりであったため、個で関わることはありません。
心理的な距離は遠かったです。
したがって、一般的な会計事務所で経験できていたであろう、経営者と「面」で接することはできていませんでした。
そして、ここに違和感を感じました。
何百社という決算、申告やM&Aに関わってきた経験を、「点」だけで活かすのは勿体ないと。
大きな仕事に組織の一員として関わっているがために、自分の力が世の中にどれくらいの価値をもたらしているかが、分かりづらい側面がありました。
誤解がないように書き添えておきますが、税務プロフェッショナルとして専門分野を磨くことは大きな価値があります。
彼・彼女らがいるから、大きな組織は、複雑な税務のルールに沿って適切な運営ができるわけです。
何より、彼・彼女らは、税理士試験合格後も、並々ならぬ努力と経験を積んでいます。
私の場合は、その分野でのプロフェッショナルとして突き詰めることが
自分が求める価値と合っていなかった、
ということです。
正直にいうと、その分野において組織の中で勝てる自信もありませんでした。
別世界に飛び込む
自分が直接「面」で関わるためには、大きな組織を相手にすることはできません。
チームが必要になります。
ですので、中小企業オーナーやひとり士業といったスモールビジネスオーナーと、
「面」で関わることにしました。
先ほどのイメージでいうと、こんな感じです。
独立後は、
組織ではなく個で勝負、
相手は社員ではなく経営者、
舞台は税務ではなく経営の土台、
に変化しました。
経営者さんやその後継者さんと、密室やZoomでどうやったら会社がより良くなるのか、真剣に話し合っています。
そしてその分、責任は大きく、成果が求められます。
一方で、成果を出すと、経営者の方から直接感謝の言葉をいただけます。
まとめ
世の中にはいろんな税理士がいます。
ですので、
と考えています。
私も、自分の色での影響力の最大化を、永遠に模索していくいきます。