【note】フリーランスのお金と暮らしの話

凡人が25歳で税理士試験を終えた話

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人生のなかで、最も成果を上げるまでに時間をかけたと言っても過言ではない税理士試験。

3科目合格するまでに合計4回受験、
大学院での税法免除を使って全科目合格しました。

決して優秀とは言えない私の受験物語です。

試験勉強スタートから13年来の相棒。
目次

受験履歴

ざっと受験勉強の開始から合格まで振り返っていきます。
特に、学生のうちから合格を目指そうと考えている方のご参考になれば幸いです。

勉強スタート~受験1回目(大学2年~3年)

大学生時代は、東京で一人暮らし。
入学した時点で、会社員として一生を終える選択肢が頭の中になかったので、何かしらの資格を取得するつもりでした。

経営学部に通っていて、授業で簿記に触れることがあったので、公認会計士か税理士が目に止まりました。
結果的に、将来実家のある田舎で開業することを考えて税理士を選択することになります。

自分の要件的に、税理士試験に受験できるのは大学三年生から。
大学二年生の秋に、専門学校(TAC)の初学者用講座に申し込みました。
まずは、会計科目の簿記論と財務諸表論からのスタートです。

大学はそれほど単位取得に厳しくなったので、かなり税理士試験勉強に時間を割いていました。
感覚的には、9対1くらいです。
ちなみに、アルバイトも週3日×5時間程度はしていました。

初受験となる大学3年の夏まで、
専門学校の授業は全て出席して、練習問題や過去問は何回転もしました。
直前期は、一日8時間程度は勉強していたと思います。

結果は、簿記論✕、財務諸表論✕、
どちらも不合格でした。
しかもともにA判定で。(いまはA判定といった結果表示はないと、聞いたことがあります。)

もちろんショックでしたが、A判定ということは「惜しい」ということです。
もう一年頑張れば合格できると思いました。

受験2回目(大学3年~4年)

そこで、大学3年生の冬から再受験者用の講座に通い、大学四年生の夏の受験に向けて勉強しはじめました。
アルバイトも継続していました。大学生活は最終年次で単位のこともあり、少し比重は大きくなりました。

ちなみに、他の科目には手を付けませんでした。
その頃から大学院での税法2科目免除を見据えていたわけではありませんが、確実に2科目合格することに専念しました。
3科目に手を出して既存の2科目で失敗することを避けたかったのだと思います。

結果は、簿記論○、財務諸表論○、
どちらも合格でした。

ということで、大学生のうちに、まるまる2年かけて会計科目を取得することができました。

受験3回目(大学4年~大学院1年)

大学生時代の受験結果から、税理士試験に対して自分がそんなに得意ではないことが分かりました。
なにせ、社会人より時間に余裕があるはずの学生でありながら、2年間で2科目しか取れなかったからです。

そこで、大学院に通い、税法2科目免除のための修士論文を書くことにしました。
就職していなかったので、社会人用の週末や夜間に授業のある大学院ではなく、普通に昼間に授業がある大学院に入学しました。

大学院の教授陣は熱く、出される課題もかなり濃厚。
学者の方々と蜜に接することになるので、論理的思考力が磨かれました。

さらには、課題、授業の準備、修正論文の研究はそれなりの負担がありました。

でもそれは耐えられました。税法2科目と同じ重みがあるのですから。

税理士試験はというと、ボリューム感と実務を考えて消費税法を選択しました。
はっきりと思い出せませんが、消費税法の勉強は、大学4年生の冬には専門学校の講座ではじめていたと思います。

そして、大学院1年生の夏に消費税法をはじめて受験することになります。
結果は不合格。
大学院に通っていたとはいえ、一科目専念でも合格できませんでした。
ただ、例によってA判定でした。

結果をポジティブに捉え、簿記論と財務諸表論のときと同じく、もう一年頑張れば合格できるという算段を立てました。
そこで、大学院1年生の冬から再受験用の講座に通って勉強することにしました。

受験4回目・修士論文提出(大学院1年~2年)

課題や授業の準備も大変ですが、大学院2年生になると、修士論文に対する指導はなかなか緊張感があるものになりました。

国税審議会で落とされる論文があるということがわかっていたこともあり、
研究としての深さ×税法免除に値する内容の担保が必要だったからです。

ちなみに、大学では卒業論文は必須ではなかったので修士論文がはじめての論文執筆でした。
加えて根っからの国語嫌い。
大学院の教授には本当にお世話になりました。感謝申し上げます。

そして、大学院2年生の夏に消費税法を再受験。

それ以降は、修士論文に集中。
消費税法再受験の結果は、合格でした。

これで税理士試験の3科目を取得し、大学院修了と同時に税理士法人に入社。
その年の12月に、国税審議会から税法免除の決定通知が届きました。

凡人に足りなかったもの

結果的に、3科目合格するまでに合計4回税理士試験を受けています。
ちなみに、前職の同期で5科目を2回で突破した強者がいました。
いかに私が凡人かということがわかります。

敢えて凡人から脱せなかった理由を考察してみると、「覚悟」が足りなかったのだと思います。

「なんだ、結局感情論か」

と思われるかもしれませんが、

結局、ああしたおけばよかった、こうしておけばよかった、という方法や手段を
なぜできなかったのかということを突き詰めると、ここにたどり着きます。

別の言葉でいうと、甘えてしまっていたということです。

というのも、アルバイトはしていましたが、生活費の大半は親のスネをかじっていましたし、就職せず大学院に進学することも了承してもらえました。

もちろん親には感謝しなければいけません。

なぜ今になってこう思えるかというと、
独立し、会社を起こしてはじめて「覚悟」が成長スピ―ドを左右することを痛感しているからです。

一方で、振り返った時の結果論であり、当時はその状況で精一杯やっていたのだとも思えます。

だからこそ大事なのは、過去の経験をいまにどう活かすか、これに尽きます。

まとめ

人それぞれの税理士試験受験生の歴史があります。
この記事が、少しでも誰かの力になれば幸いです。

過去を振り返って充実していたと感じるのは、苦労した経験。

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