【note】フリーランスのお金と暮らしの話

後継者に伝わりづらいけど伝えるべきこと

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事業承継にあたっては、目に見える資産だけではなく、目に見えない会社の情報や信用を引継ぐことになります。
そして後者は、その特徴から、何をどう伝えるべきか、ということが難しかったりします。

今回は、後継者に伝えているつもりではありつつ、意外に伝わっていないことをお話ししていきます。

手書きのほうが伝わりやすいことも
目次

事実は伝わっても考えは伝わりづらい

ここでいう事実とは、端的にいえば会社の歴史をいいます。
「こういう経緯で大きな契約が取れた」「昔、こういうことがあってこんなに大変だった」という昔話のイメージです。

こういった事実は、普段の会話の中で表に出てきていることが多くあります。
というのも、過去の事実や背景を考慮して意思決定しているからです。

たとえば、値段交渉をするときに、過去どうやって顧客になったのか、その時にどういう交渉をしたのか、なぜその値段になったのかということを考慮しながら議論すると思います。

一方で、過去の事実を踏まえて自分(現社長)がどういう考えを大切にしているのか、は伝わりづらい、若しくは、伝える機会が少ないものです。

ここでいう考えとは、大切にしているこだわりや想いといった、感情的な部分も含みます。

これは、例え親族内(親子承継を前提にしますが)であっても、気恥ずかしさからあまりオープンにしづらいというのも関係しているでしょう。

さらには、現代は少子化の影響で、親子承継だけではなく、社内での親族外承継や、外部へのM&Aの選択の割合が高まってきています。
そのような場合においては、伝える相手が第三者になるため、ますます感情的な部分を伝えるハードルは高くなります。


ただ、伝わりづらいとはいえ、大切にしているこだわりや想いを伝えなくてもいいのかというと、そうではないと思います。会社が存続していくためには、これまで経営者の立場として培ってきた見えない資産を引き継ぐことが重要です。

こだわりや想いの伝え方

事実である「こういう経緯で大きな契約が取れた」「昔、こういうことがあってこんなに大変だった」は、ストーリーとして話すことができます。
極端に言ってしまえば、何も考えなくても事実をつらつら話していけば伝えられます。

一方で、こだわりや想いを伝えるためには、そういった事実を踏まえて、今、どういうことを大切にしていて、同じような場面に直面したときにどういう感情を抱いているのか、ということを言葉にする必要があります。

さらに、そのこだわりや想いが周りの人にどういう影響を与えたか(与えているか)、ということまでセットで伝えることができると、伝わりやすくなります。

というのも、そのこだわりや想いを大切にする意義(理由)を伝えることができるからです。

そして、先ほどお伝えした周りの人というのは、会社に関係するすべての人を指します。
お客様はもちろんのこと、社員や役員やその家族、取引先、さらには全くの外部である社会にいる人々も含みます。 

ポイントは直接の収入源であるお客様だけではなく、その収入の獲得に間接的にに貢献してくださる利害関係者すべての人物に対する影響を伝えることです。

もし、こういったことをひとりで言語化することが難しければ、事前に誰かに話を聞いてもらえるといいかもしれません。
ただ、カウンセリングではなく、壁打ちの壁としての役割が必要なので、ちゃんと質問を投げかけてくれるような間柄の方が良いでしょう。

やっていはいけないことを伝える

こだわりや想いを大切にしていることはポジティブな言葉で表現されることが多いですが、「これはやっていはいけない」「こういう辛いを経験をした」という注意喚起を伝えることも大切です。

たとえば、本業に直接関係しない投資はしないと決めている場合は、そういったことが当てはまります。
投資が良いか悪いかは別問題として、不動産や株式、組合スキームで失敗した経験があるから、金融機関からの資産運用などの提案は受けないようにしている、といったことを後世に伝えることには意義があります。

また、辛い経験もその時の感情とセットで伝えると伝わりやすくなります
「そんな感情になるならやめておこう」ということが記憶されているからこそ、踏みとどまることができるものです。

ただ、マイナスの感情は、ポジティブな感情に比べてさらに伝える難易度は高くなります。
また、感情的になりすぎて、いざ伝えようと思ってもうまく言葉にならない可能性だって考えられます。

そのような懸念がある場合は、やはり先ほどと同じように壁打ちの壁の役割の人を見つけて、その人に言葉をまとめてもらっても良いかもしれません。

現社長の性格や後継者との関係性によっても合うやり方は違ってくるかと思います。

まとめ

事業承継で目に見えない資産を引き継ぐためには、こだわりや想いを正の側面、負の側面の両方から伝えていくことが重要です。

そうすることで、代替わりした後も、先代社長の歴史がうまく引き継がれていくことになるのではないかと考えています。

◆編集後記

昨夜はせっかく家の前の桜が満開になりかけたタイミングでの大雨&強風でした。
見る限り、花自体にそれほどダメージはなかったようです。

◆家トレ日記

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◆ 1day1new

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