【note】フリーランスのお金と暮らしの話

キャッシュフロー予測は固定費から

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固定費の増加は昨今の物価高で大きな問題となっています。
その代表格である水道光熱費が1.5倍以上も増えている例も普通に見聞きします。

そのような状況だからこそ、改めて固定費に注目して予測を立てる良いタイミングなのではないかと考えています。

弊社も毎週資金繰り計画をチェックしています。
目次

キャッシュフローの構成要素

会社のお金の流れ(=キャッシュフロー)は、基本的に、

売上があり、
売上を上げるための仕入れ(変動費)があり、
人件費、地代家賃、水道光熱費といった固定費があり、
残った利益から、
税金を払い、借入金の返済や設備投資をしたあと、
最後に残る繰越金で将来の投資に回す、

という構図になっています。

「お金のブロックパズル」で表現すると、このようになります。

(*)お金のブロックパズルは、西順一郎氏が著書「戦略会計STRACⅡ」で紹介するSTRAC表(現・MQ会計表)をベースに、和仁達也氏が考案したものです。

このうち、売上と変動費は、
その名称のとおり、外的な不可抗力や環境の変化の影響を受けやすい項目です。

分かり易い例が、コロナ禍に突入した時期です。

緊急事態制限で外出が規制され、
売上は減り、客がいないので仕入れをする必要もなくなりました。

一方で、社員さんの給料や地代家賃は支払い続けなければいけませんでした。
この支払い続けなければいけない費用を補填するために、
雇用調整助成金や家賃支援給付金といった制度で、救済措置がされていました。

何をお伝えしたかったかというと、
キャッシュフローや収支の中に、外的な影響を受けやすい項目と、受けにくい項目があるということです。

今回は、この構造を理解しつつ、
キャッシュフローや収支予測をするときのおススメの方法をお伝えしていきます。

予測のおススメ方法

結論からいうと、
キャッシュフローや収支予測を固定費から考える、ということです。

人件費はもちろんのことですが、
それ以外の固定費(経費と呼ばれることもあります)も優先的に予測します。

なぜかというと、固定費は

①項目数が多いから
②予測がしやすいから

です。

この2点をもう少し詳しく解説します。

①項目数が多いから

一つ目の理由はとてもシンプルです。
固定費は単純に種類が多く、その分無駄が発生しやすいからです。

決算書や試算表の中にある、損益計算書をみていただければ一目瞭然です。

売上や仕入れの行よりも、圧倒的に、
販売費及び一般管理費の行数が多いのではないでしょうか。
種類や支払先が多種多様に集まっています。

ひとつひとつの金額は小さい科目もあるかもしれませんが、

塵も積もれば山となる

で、

そもそも要るのか、要らないのか、
削減の余地があるのか、ないのか、

の検討を丁寧にしていくと、
キャッシュフローや収支予測に与える影響は大きくなります。

そしてその分、その予測の正確性の向上につながります。

②予測がしやすいから

上述したとおり、固定費は外的な影響を受けにくい費用です。
したがって、予測の時点で見積りがしやすい、という特徴があります。

言い換えれば、予測する側の意図が反映されやすい性質を持っています。

したがって、例えば、

「今年は追加人員が●人必要だからこれくらいの採用費をかけよう」

「新しい事業所を設置したいから家賃は去年の倍くらい必要だ」

「この時期に出張が重なるから、そのタイミングで旅費交通費が多めにかかりそうだ」


というように、計画がしっかりあれば、見通しが立ちやすい費用です。

予測を1枚で見える化しよう

このような、キャッシュフローや収支予測は、1枚の資料でまとめることをおススメします。

それが、先ほどご紹介した「お金のブロックパズル」でもいいですし、Excelなどで作った「キャッシュフロー計算表」でも、形式は何でも大丈夫です。

キャッシュフロー計算書のイメージ。クリックすると拡大表示されます。


コツは、1枚にまとめ、ページをまたがない資料を作ってみることです。

ちなみに、

「お金のブロックパズル」は分かり易さと早さ優先で、売上や費用の増減を加味した「シミュレーションツール」として非常に有効です。
売上目標や利益目標を立てるときに活用することをおすすめします。

「キャッシュフロー計算表」は、いつの時点でいくらお金があるのか、という「資金管理ツール」として重宝されます。
お金は会社の血液ですので、途切れないよう数年先まで見える化しておくことが重要です。

まとめ

予測を立てるときには、労力と時間が必要です。
ただ、固定費はその労力と時間をかければかけた分だけ、確実な予測ができあがります。

前年までと同じ、で終わらせるのではなく、どうしていきたいのかを明らかにし、
数値を具体化することに意義があります。

固定費の予測精度が利益を左右する

といっても過言ではないと考えています。

◆編集後記

昨日は大阪への出張でした。
新大阪駅でお土産屋をひと通りまわったのですが、
結局持ち帰ったのは「赤福」。

もはや大阪名物でもないですが、
陳列されていたお土産のなかで、
純粋に一番「食べたい」と思ったものを買いました。

◆家トレ日記

BOOST ATHRETES
1分で一気に心拍数上昇!汗だく筋トレ #shorts
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◆ 1day1new

新大阪駅のモジャカレー

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