【note】フリーランスのお金と暮らしの話

社員面談では本人が「決める」ことが重要

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誰かに何かを相談されたときは、「何かアドバイスしなければ」、「何か良いことを言わなければ」と思いがちです。

私もそうでした。

でも、それが相談者の方にとって最も効果的なのか、というと、そうではないことのほうが多いと考えています。

お客さまにも「決めて」いただいてます
目次

とある新卒入社の方からの相談

私が実際に受けた相談事例です。

その方は20代前半の女性で士業の事務所に勤務されていました。
新卒で入社後一年弱経っていて、はじめてその会社の繁忙期に直面しているタイミングでの相談でした。

相談内容をざっくりまとめるとこのような感じです。

「専門的な知識の習得が追い付かない。一度、事務所を退職して勉強し直すべきか。」

この問いに対して、私は明確な答えを持っていませんでした。

そこで、次のような質問をしました。

  • どのような時に専門的な知識が足りないという状況になるのか
  • どうなりたいのか
  • 習得が追い付かない原因はなにか
  • 時間がないのか、やる気が出ないのか
  • その習得にどれくらいの時間がかかりそうか


質問を繰り返していくうちに、相談者の方はある勘違いをしていたことに気がつきました。

どういうことかというと、仕事で足りない知識を補うため、専門学校の講座に通い、その分野の専門家になるレベルまで勉強を積み重ねないといけないと思っていましたが、

実際は、その分野の基礎的な部分を習得さえすれば、あとは実務をこなしながら枝葉の細かい論点を習得していけばよい、ということに気がついたのです。

そうすると、当初必要だと思っていた勉強量が100とすると、実際に必要な量は20くらいで充分ということが分かりました。

その結果、事務所を辞める必要がなく、働きながら勉強できるという答えにたどり着くことができたのです。
むしろ、実務を経験しながらのほうが早く知識を吸収できるという気づきもありました。

この一連の気づきは、相談者の方ご自身の思考の過程で生まれています
私はここまで一切、「こうしたほうがいい」「それはやらないほうがいい」という意見は伝えていません。

最終的に、「島田さんはどう思いますか?」と聞かれたので、はじめて意見を伝えました。
「私もそのほうが良いと思います」と。

そうすると、
「ですよね、すっきりしました。やっていけそうです。」
という言葉をいただいて相談は終わりました。

「聞く」姿勢が「決める」機会を与える

という私の体験談のように、
定期的に、社員さんと面談して仕事のフォローや心のケアをしてあげている会社さんも多いと思います。

今回ご紹介した私の体験は上司という立場ではありませんが、これが上司としての立場であれば、社員面談と何ら変わりありません。

何が言いたいのかというと、社員面談では社員の話を「聞く」ということに徹すると、社員が自らの力で解決策を見つけられるようにサポートすることができる、ということです。

重要なのは、「決める」機会や時間を設けてあげることだと考えています。
そして、「決める」ために足りないのは、話を聞いてもらえる相手や、その相手から投げかけられる客観的な質問です。

ですので、会話の最中の発言の割合は、社員:上司=9:1くらいのイメージです。
上司の「1」は、質問の投げかけです。ここに意見は入る余地はありません。

なぜなら、意見の押しつけは本人が「決める」ことにはならないからです。
その状況で決めているのは上司です。

だからこそ、上司の「聞く」姿勢が社員に「決める」機会を与えてあげることにつながります。

結果的に生産性が上がる

結論からいうと、社員さんが自ら「決める」ということは、自分との約束であるため、行動の質が高くなります。

もし、社員面談で上司から押しつけのアドバイスしかもらえなかったらどうなるでしょうか?
上司の目を気にして一時的に行動が変わるかもしれませんが、その反動が出るリスクだってあります。


そもそも、社員面談の目的は、社員さんに生き生きとやりがいをもって働いてもらうことです。
したがって自発的に行動できるようなきっかけを作ってあげることが重要になってきます。

そのためには、社員面談が、社員自身が自分との約束を言語化する場である必要があります。

最初に紹介した私の体験談でいうと、相談者の方は
「基礎的な知識を勉強しながら実務をこなし、会社の戦力になる」
という決断を下しました。

むしろ、どんな決断を下すのか、という結果よりも、自分自身で「決める」という過程が重要なのだと考えています。
その過程があるからこそ、人は自立的に行動できるのではないでしょうか。

まとめ

今回は、私自身の事例から社員面談に使えそうな気づきを共有させていただきました。

社員面談のポイント
・「聞く」姿勢が「決める」機会を与える
・社員自ら「決める」ことで結果的に生産性が上がる

◆編集後記

昨日はひたすらPC作業。
セミナー情報も更新できました。

◆家トレ日記

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◆ 1day1new

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