【note】フリーランスのお金と暮らしの話

商品力はコンテンツ×キャラクター

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こんにちは、島田(@mshimada_tax)です。

私はもともと勤務税理士でしたが、独立後は税務以外の多種多様なコンテンツを仕入れました。

たとえば、コーチング、コンサルティング、集客方法、セミナー構築方法など。
それぞれ講座という形でその道の先生から教えを受けました。

どれも素晴らしいコンテンツで、同じ教えを受けた同士のなかには、それを本業にして成功を収めている人もいます。

ただ、そのコンテンツを使って満足いくレベルでマネタイズできている人は少数派。

割合としては、1割もいない、というのが正直な印象です。

まあ、そもそも、それで食べていくつもりではない受講者もいますが、マネタイズできていない人のほとんどが口にするのは、「本当はこれを本業にしたいけどできない」という葛藤です。

そこで考えないといけないのは、なぜほとんどの人が満足いくマネタイズができないのか、ということ。


私の見解をいうと、それは、コンテンツがどれだけ素晴らしくても、自分のキャラクターに合っていなければ成果を上げるのは難しいから、です。

現実的には、コンテンツそのものや、それを実践している先生の姿が魅力的にうつってしまい、「このコンテンツなら絶対成功できる」と思ってしまうこともあると思います。

ただ、そのコンテンツが、先生のキャラクターだからこそ活きている可能性は大いにあります。

あんまり目立っていない人間(キャラクター)が、目立っている人間の仕草や言動(コンテンツ)をマネしたところで、周りの人間からすれば違和感がたっぷりなのでうまくいきません。

ですので、コンテンツだけではなく、それを提供する人物のキャラクターも重要な商品力といえます。

これがタイトルにもなっている、商品力=コンテンツ×キャラクターが意味するところです。

要するに、自分のキャラクターを無視しコンテンツだけを追い求めても成果は上がらない、ということをお伝えしたいのですが、今回の記事ではその辺りを解説していきます。

目次

キャラクターは重要な商品要素

前提として、私が学んできたコンテンツの多くは無形商品です。

この点で、無形商品はその人が試行錯誤してオリジナルで編み出したものであることがほとんどなんですね。

たとえば、少人数のセミナー集客で商品を売る、というノウハウが詰まったコンテンツがあるとします。

いまは体系化されたコンテンツであるものの、出来上がる前は、開発者である先生は「ああでもない」「こうでもない」とトライアンドエラーを繰り返しながら、成果が上がる方法を模索していた過去があるはずです。

最初は大人数を集めてみたり、ときにはクレームいただいたり、そういったトライアンドエラーを経て、コンテンツが構築されているのが事実です。

注意しなければいけないのは、講座中はコンテンツを伝授することがメインなので、このようなコンテンツが生み出された裏話はフォーカスされないということ。

その結果、受講者のなかには、その裏話を知らずに、「このコンテンツを学べば必ず先生のように成功する」と思い込んでしまうことが結構あるんですね。

「そんなバカ正直な人間はいるのか」と思うかもしれませんが、こういった講座は比較的高額で、人生をかけて受講されている方も多いので、妄信的になっている人が実際にはいます。

まあ、そんな魔法も数か月で解けて我に返ることになるわけですが。


問題なのは、コンテンツ自体、開発者である先生の血と汗と涙の結晶であるため、そのキャラクターが色濃く反映されている代物になっている可能性がある、ということです。

言い換えると、汎用性がないともいえます。

というのも、トライアンドエラーを繰り返しているということは、その人の価値観や性格がコンテンツの一部になっているといえるからです。

セミナーで集客するノウハウでいうと、人見知りな性格の人間と社交的な性格の人間であれば、自ずと結果に差は出てきますよね。

つまり、商品力=コンテンツ×キャラクターの算式のとおり、表面的なコンテンツだけを忠実に再現しても、この2つがうまく嚙み合っていなければ、商品力で勝負することは非常に難しいといえます

正しい掛け算の仕方

でも、コンテンツを学んでも全く意味がない、といいたいわけではありません。

ではどうすればいいのか、というと、既存のコンテンツと新しいコンテンツをうまく併用させることで、自分のキャラクターに合うように馴染ませたり、試したりすればいいのです。

この点でまずお伝えしたいのは、商品力=コンテンツ×キャラクターの後ろのキャラクターは、変えようとする必要はないということです。

理由はシンプルで、キャラクターというのはそうそう変えられるものではないからです。

キャラクターは性格的な要素だけではなく、その人独自の経験や価値観、身体的な特徴も含みますが、これらは長年の人生で形成されてきたものです。

無理やり変えようとすると、自分を誤魔化しながら商品提供をすることになります。
もちろん、これでは長く続かないし、本人が苦しくなるのは明白です。

だからこそ、キャラクターは変える必要はないし、むしろ変えてはいけないものだといえます


そこで、商品力=コンテンツ×キャラクターの前段のコンテンツに一工夫をする努力が必要になります。

たとえば考えられるのは、新しく学んだコンテンツを既存のサービスに組み込むといった方法です。

既存サービスを基礎にするのは、自分自身がこれまで続けてきた経験値のあるサービスであるため、自分のキャラクターに少なからず受け入れられているといえるからです。


これを税理士業でたとえてみると、既存サービスとして税務を請け負っていて、これに加えて経理人材を育てる支援ができるコンテンツ(サービス)を先人から学び、習得できたとしたらどうでしょう。

ここで一歩立ち止まって考えたいのは、このコンテンツを開発した先人の先生は、少なくとも人に対して「教える」ことが好きな人ということがいえます。

でも、税理士のみんながみんな、「教える」ことが好きなわけではありません。
むしろ苦手意識がある人だっているはずです。

そういった「教える」ことが苦手なキャラクター性を持つ税理士が、既存サービスである税務をゼロにして、これをメインコンテンツにするのは難しいですよね。

もっというと、税理士がこのような支援をしているのというのが一般的な常識ではないため、クライアントを見つけるのにも一苦労します。


では、どうすればいいのかというと、既存サービスの派生的なサービスとして、新サービスを試すことをおすすめします。

より具体的にいうと、税務を提供している既存クライアントに対して、新サービス(新しいコンテンツ)を提供してみるといったことです。

税務顧問先がいるなら、その中から自社で自計化をしてみたい会社をみつけて、税務顧問を提供しながらその会社に経理人材を育てる支援をすることができます。

そうすれば、少なくとも新サービスが自分のキャラクターに合っているか、とか、続けていけるようなコンテンツなのかを確かめることができます。

この点、確かめるという意味で、最初のうちは新サービスを低額で提供してもいいかもしれません。

新コンテンツだけでの勝負は覚悟が必要

それでも、既存サービスを捨てて、新コンテンツだけで勝負したいと考える人もいるでしょう。

そのこと自体を全く否定するつもりはありませんが、私がみてきた中ではかなり茨の道であることは間違えありません。

成功した人の割合としては、多くて1割で50人に1人いたらいいほう、というイメージです。

この割合を高いとみるか、低いとみるかはひとそれぞれかと思いますが、少なくとも、何か新しいコンテンツを学んでそれを本業にしたいと思っている人が、それを実現できているかいないかでいうと、確実にできていない割合のほうが多いです。

どれだけ大変かというと、実現できている方から聞いた話では、新しいコンテンツをサービスとして提供するときには、学んだ先生のキャラクターに成りきっている言っていました。

要するに、意図的に自分のキャラクターを変えるまでしないと、その新しいコンテンツを学んだとおりに忠実にサービス提供することはできない、ということです。


皆さんは、どのように新しく仕入れたコンテンツを自社の商品力に活かしているでしょうか?


私のより生々しい失敗談や試行錯誤は、プロフィールメルマガで配信しているので、私と同じ過ちを繰り返さないように参考にしていただければと思います。

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