仕事がデキる人の多目的思考

2023年5月9日2023年5月16日

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独立後はさまざまな資格やバックボーンを持っている方と仕事をします。そこで気づいたのは、仕事がデキる人と、デキない人との差に、資格やバックボーンはあまり関係がないということです。

ということで、今回はどういう人が仕事がデキる人といえるのか、ということを主観的にお話ししていきます。

仕事がデキる人＝多目的思考

まずは、タイトルのデキる人、や、多目的思考が抽象的な言葉ですので、その言葉の中身からお話しして、その後に仕事がデキる人と多目的思考の関係についてお伝えします。

仕事がデキる人

仕事がデキる人の定義は人それぞれかと思いますが、ここでいうデキるの基準は、「効率的に成果を生む」、ことができるか、できないか、とします。

効率的とは、同じ時間内でより多くの成果を生むことができる状態をいいます。時間は１日24時間という条件はみんな平等であるため、そのなかで成果の量が多ければ多い人ほど、仕事がデキるといえます。

そして、成果とは、元の状態からより良い状態にすることをいいます。何もないところから何かを生み出す成果（０→１）があれば、ある成果をより広範囲に広げる成果もあります（１→10）。

多目的思考

次に、タイトルにある多目的思考とは、一つの物事から複数の成果を生もうとする思考をいいます。たとえば、毎朝ランニングことに関して、ダイエットだけを目的とするのではなく、

・ダイエット
・リフレッシュ
・近所探索

をといった複数の目的意識を持つ、という例だと分かりやすいでしょうか？

ちなみに、私もプライベートや仕事で、この多目的思考を実践している人を横目でみながら、何とか真似しようと意識しています。

仕事がデキる人＝多目的思考

ここまでで既にお分かりかと思いますが、多目的思考は仕事がデキる人のテクニックともいえます。つまり、無意識で多目的思考になっているのではなく、多目的思考を意識して仕事をしている、ということです。

むしろ無意識で多目的思考になることはできません。複数の成果を定めること自体、意識していないとできないことだからです。

ですので、私が見る限り、多目的思考の人は特定の仕事や学びをはじめるときに、意識的に、その仕事や学びを通じて得たい複数の成果を言語化しています。

たとえば、ある講義を受講するときに、その講義が始まる前、もしくは、その講義の冒頭で得たい成果を言語化しているのを見かけます。言語化するとは、紙に書いたりPCに入力したりして、言葉でアウトプットすることです。

また、その講義内にそれらの成果を確実に出そうという意識をもって、講義中もずっと働かせながら濃い時間を過ごしているのが特徴的です。

何が言いたいのかというと、複数の成果を得ることを目的としている行動であっても、期限をしっかりと決めて行動している、ということです。

デキる人は、ダラダラ長い時間をかけるのではなく、決められた時間内で複数の成果を得ることを常に念頭に置いています。言い換えると、仕事を後に引きずらない、ともいえます。

テクニックだから誰でもできる

先ほどお伝えしたように、多目的思考はテクニックですので、当たり前ですが、先天的なものではありません。つまり、誰しもが身につけようと思えば、あとから身につけられるもの、だということです。

だからこそ、多目的思考を日常から意識していきたいものです。

ただ、どのように複数の目的を設定し、成果を追い求めるのかは難しいところです。
この点で、正解はありませんが、例えば仕事に対して多目的思考で考えれば、次のように得たい成果を列挙することできます。

仕事そのものから得られる成果
仕事の環境から得られる成果
仕事から副次的に得られる成果

これを、たとえばレストランでの接客業を仕事にする人が多目的思考になると、このように考えることができます。

仕事そのものから得られる成果（例：給料を稼ぐ）
仕事の環境から得られる成果（例：仲の良い仕事仲間を作る）
仕事から副次的に得られる成果（例：赤の他人と「話す」スキルを身につける）

このように考えると、少なくとも３種類の目的は設定できるのではないでしょうか。

特に、あまり乗り気でない物事に対して、３種類以上の目的を設定できないかトライしてみることをおすすめします。

というのも、最初は一見自分にとってはメリットが小さそうな物事であっても、多目的思考で考えてみれば大きなメリットが隠れている可能性があるからです。メリットをみすみす見逃すのはもったいないものです。