【note】フリーランスのお金と暮らしの話

事業承継と理念の関係

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昨日は事業承継のタイミングで、
変えるべき「戦略」と、変えるべきではない(汲み取るべき)「想いや大切にしてきたこと」

がある、ということをお伝えしました。

今日は、後者の「想いや大切にしてきたこと」にフォーカスしていきます。

理念のイメージ
目次

理念とは何か?

理念の定義

私自身、理念コンサルティングを、生岡直人さんのメソッドから学んでいます。
そして、その実践者である仲光和之さんから、メソッドを直接ご教示いただいています。

まず、理念とは何か、という定義です。
定義は3種類あります。

  1. 『本当に伝えたいこと』を“伝わる”レベルで言葉にしたもの
  2. 人が自立的に動き成果が上がる仕組み
  3. 判断軸

この3つの定義は、 対象となる相手や説明の相手で使い分けられます。

具体的には、

  1. →経営者
  2. →組織(会社)
  3. →一般の方(学生など)


そして、今回は触れる程度になりますが、理念の構成要素もお伝えします。
これも3つの要素があります。

  1. ミッション:企業の使命・目的。企業の存在価値そのもの
  2. ビジョン:中期的(3~5年)の企業の目標、理想の姿
  3. バリュー:メンバーひとりひとりの仕事に対する価値観や行動指針

です。

それぞれの定義や言語化する目的といった突っ込んだ話は、また別の機会にお届けする予定です。

ただ、敢えてひとつだけ言わせていただくと、理念は全く宗教的・高尚的なものではありません
そもそも、私自身が、そういうものを敬遠する性格です。

理念は、極めて論理的で、現実的なものです。

学んでから捉え方が変わりました。

理念の効果

理念は、対外的・対内的、全ての方向に効果を発揮します。

対内的には、組織育成や社員教育の場面において活用できます。
対外的には、ブランディングや差別化・顧客獲得、サービス品質向上・均質化が期待できます。

また、理念に基づいて、まさに、
「人が自立的に動き成果が上がる仕組み」
をつくることで、社長が現場にいなくても仕事が回る会社に成長させることもできます。

なぜそうなるのか、ということを簡単にお伝えすると、

  • 新しい商品、消費者志向の商品ではなく、「誰から買うか」という現代のマーケティングにマッチするから
  • 人材の価値観の変化に内側からアプローチできるから

です。

この点についても、詳しくは別途お伝えします。

事業承継と理念との関係性

では、理念が事業承継とどのように関係するのか、ということを客観的なデータからみていきます。

こちらは、従前から引用させていただいてる、東京商工会議所の事業承継の実態に関するアンケート調査結果報告書のアンケートデータです。

縦軸が、事業承継後の業況の変化で、
横軸が、事業承継後に新たに取り組んだ内容、

です。

そして、本報告書では、結果を受けて次のようなコメントが記載されています。

事業承継後「業況が良くなった」企業は、「新たな販路開拓・取引先拡大」に取り組んだ企業が最も多く、「中期計画等、事業計画の策定」「ビジョン・ミッション・経営理念等の明確化」等の社内体制の整備に取り組んでいる。逆に「先代と異なる取組は行っていない」企業は非常に少ない。

必ずしも、上述した理念と、本報告書が示すビジョン・ミッション・経営理念の定義が、一致しているわけではないかもしれません。

それでも、事業承継後に発展している企業は、承継を機に、
経営者の「想いや大切にしてきたこと」の言語化に取り組んでいると言えます。

なぜ理念が効果的なのか

なぜ、理念を作ることが事業承継後の発展につながるのか、考えてみました。

  • 先代社長の想いや大切にしてきたことが後継者や組織に伝わる
  • 組織育成や社員教育が進み、事業承継後においても強固な組織体制が維持される
  • 社員のモチベーションが高くなり、成果が出やすくなる
  • ブレない経営計画を立てることができる
  • 取引先、金融機関、家族といった周囲から応援される経営計画を立てることができる
  • 社員が自立的に行動できることで、社長が経営を考える時間ができる


書き出してみると、事業承継とは関係なく同じことがいえるものもあるのではないかと考えています。

ただ、共通して言えるのは、理念は後継者だけでつくるものではない、ということです。

先代社長も、社員も巻き込んで、それぞれ自分ごととして考えていただくことが重要です、
「絵に描いた餅」では意味がありません。

まとめ

事業承継で理念を作ると、承継後に発展できる可能性が高まる、
このことが客観的なデータとして示されていたので、今回はこの内容をお伝えしました。

理念の言語化を通じて、経営者の想いや大切にしてきたことを伝承する

この点がキーポイントになっているのだと考えています。

◆編集後記

遅ればせながら、トップガンの最新作を観ました。
ここ1年間で最高の映画で、クライマックスのミッションのシーンを3回はリピートしました。

子供の頃、戦闘機のゲームにはまっていたので、懐かしく、ゲーム欲が再発しています。
それにしても、PS5、、、高い。

◆家トレ日記
BOOST ATHRETES
DAY5【この変速トレを知らずに大きい胸は作れない】4分30秒の徹底的に追い込む変速大胸筋トレ!!
https://www.youtube.com/watch?v=ZnhvtTZIx10&t=774s

◆ 1day1new

トップガン・マーヴェリック

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