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事業承継時にミッションやビジョンを策定する場合のポイント

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事業承継の機会に、会社のミッションやビジョンを策定したい、若しくは見直したいという後継者の方がいらっしゃいます。

今回は、事業承継時にこれらを策定したり見直したりする際のポイントをお話ししていきます。

事業承継は考えるいいきっかけかもしれません
目次

事業承継時に策定する理由

具体的なポイントをお話しする前に、そもそも後継者の方が、なぜ事業承継時にミッションやビジョンを策定したり、見直したりしたいと考えているのか、という背景をお伝えします。

実際に、いま30代でこれから事業承継を受ける、若しくは事業承継を受けた直後の後継者の方とお話しする機会があります。

その際に、結構な確率で事業承継をきっかけとして会社のミッションやビジョンの話題になりますが、その理由は様々です。

たとえば、今までミッションやビジョンがそもそも存在しておらず、会社が目指している方向性がはっきりしていないから作ってみたい、という方がいらっしゃいます。

または、これまでの社是のようなものがあるにはあったが、創業者が掲げた言葉で社内の人間にほとんど浸透していないため事業承継を機会に見直してみたい、という方もいらっしゃいます。

要するに、経営戦略を練るための土台や、組織の団結を強くするための共通言語が欲しい、ということだと考えています。

確かに、このような思いを持つのは後継者の方にとっては当然かもしれません。

なぜなら、これから経営の舵取り役を担うにあたって、事業をする目的や目標をはっきりさせておかなければ、自分自身のモチベーションが湧きませんし、世代交代でリーダーが変わるときには益々従業員の力が必要になるからです。

ですので、事業承継を機会にミッションやビジョンを見直すのは必然ともいえます。

一方で、誰が・どうやって策定していったらいいのか、ということに難しさを感じる方もいるようです。
たとえば、後継者だけで見直してもいいのか、先代社長の意見をどこまで取り入れたらいいのか、ということです。

ミッション策定の中心は先代社長

結論からいうと、ミッション策定にあたっては、先代社長の意見や想いを優先的に汲み取る、ということがポイントです。

ここで、改めてミッションとは何かということをお伝えします。

ミッション(目的):
企業の使命や目的。企業の存在価値そのもの。企業が事業を行う大義名分ともいえる。経営者が事業を通じ一生をかけて追及するもの。

口語的な表現に変えると、「なぜ、その事業をするのか」ということになります。

ここで考えたいのは、「なぜ」を考えるときの思考の時間軸です。「なぜ」を考えようとすると、必然的に過去から現在のことに思考が傾きませんか?とすると、会社の過去から現在のことをよく知っているのは誰でしょうか?

何が言いたいのかというと、ミッションという会社が事業活動をする「なぜ」の答えを一番よく知っているのは、先代社長だということです。

ですので、ミッションを策定するにあたっては先代社長が中心になって決めていくことをおすすめします。

もちろん、後継者が先代社長から出てきたミッションのそのまま受け入れることはできないかもしれません。それは違う人間なので当然のことです。

ですが、それでもまずは先代社長の意見や想いを言語化することが重要です。そして、先代社長の意見や想いを踏まえて、両者が話し合いながら検討を進めると良いでしょう。

ビジョン策定の中心は後継者

反対に、ビジョンの策定は後継者の方をメインに進めることがポイントです。

ビジョンの定義もお伝えしておきます。

ビジョン(目標):
中期的(3年~5年)な企業の目標や理想の姿。売上や店舗数など定量的に表されることが多い。ミッションが、経営者の一生をかけた目的であるのに対し、ビジョンはその過程にあるもの。

口語的な表現にすると、「事業を通じて何を目指すのか」ということになります。

この点で、「何を目指すのか」を考えるときの思考の時間軸はどうなるでしょうか。目指すもの、ということは、未来に目が向くと思います。では、会社の未来を担うのは誰でしょうか?

既にお分かりかと思いますが、何が言いたいのかというと、ビジョンは会社の未来を担う後継者が中心になって決めていったほうが良いということです。
若しくは、後継者に加えてその周りの経営陣も含めて考えていくのも有効です。

そして、ビジョンを検討するにあたっては、ミッションとのつながりを考えながら言語化していくことをおすすめします。

というのも、ミッションとビジョンを言語化する際に中心となる人物は異なるものの、ひとつの会社が両方を掲げる限りは一貫性が重要だからです。

したがって、ビジョン策定にあたっても、まずは後継者の意見や想いを言語化しつつ、先代社長のフィードバックをもらいながら検討を進めると良いでしょう。

まとめ

ミッションとビジョンはその性質の違いから、誰を中心に考えるべきかということは異なりますが、最終的には関係者全員が納得できるような言語化を目指していきたいものです。

◆編集後記

今日は久しぶりに晴れて外が明るいです。
久しぶり過ぎて家の中であっても少し眩しささえ感じます。

◆家トレ日記

BOOST ATHLETES
2分で大胸筋を最大限までデカくする胸筋トレ!【宅トレ】1日2分だけシリーズ
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◆ 1day1new

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