【note】フリーランスのお金と暮らしの話

【図解】理念で成果が上がる仕組み

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こんにちは、島田(@mshimada_tax)です。

突然ですが、理念、という言葉からどういうイメージが浮かびますか?

胡散臭いとか、スピリチュアル的でちょっと怪しいとか、そういう印象を持つ方も多いのではないでしょうか?
かく言う私も、深く学ぶ前までは「言葉としては聞いたことがあるけれども、得体の知れないもの」という感覚でした。

ただ、結論からいうと、理念はとても現実的なものです。
現実的とは、理念を作ることにより目に見える成果が出る、ということです。

その成果が経営でいうと、売上や利益が増えたり、社員が増えたり、上場できたりする、ということを意味します。

とはいうものの、本当にそうなのか、という疑念は晴れないと思いますので、この記事はその根拠をできるだけ分かりやすく書いていきます。

理念ってなんか大事そうだけど、いまいち重要性がよく分からん」という方はぜひ読み進めていただければと。

目次

理念を言語化する意義

理念を言い換えると、人の頭の中にある思考と感情を言語化したもの、なのですが、なぜその思考や感情が大切なのか、ということをちゃんと説明しておかないと、また胡散臭い、と思われるかもしれないので、まずはそこを説明します。

ちなみに、思考とは、どういう考えや価値観をもっているか、ということです。
そして、感情とは気持ちや欲求をいいます。

で、なぜ思考や感情が大切なのか、をお伝えするにあたって、身近な例を出して説明していこうと。

たとえば、大学受験や資格受験は、合格という分かりやすい成果を求めて、勉強という行動をしなければいけませんよね。

ここで考えたいのが、勉強をはじめるときに、勉強そのものをしようと思ってはじめていましたか?、ということです。

何が言いたいのかというと、勉強そのものをしようとするのではなく、「志望の大学に合格して4月から大学生活をエンジョイしたい」とか、「国家資格に受かって年収を上げたい」といった思考や感情が働くことで、つらいけど毎日勉強することができていたのではないか、ということです。

もうひとつ例を挙げると、(通勤するのが良いのか悪いのかは置いておいて)満員電車に乗って通勤する、という行動をするときに、満員電車に乗ろう、と思って電車に乗っていますか?

おそらくそういう思考じゃないはずです。
「満員電車は嫌だけど通勤しないと稼げない」とか、「満員電車に乗るのは乗り気ではないけど遅刻したら上司に怒られるから乗る」といった、思考や感情が働いているはずですよね。

つまり、何が言いたいのかというと、人間は思考や感情から行動を起こす生き物だということです。
言い換えれば、行動の源泉である思考や感情を変えないと、行動は変わらない、ともいえます。

少し蛇足になりますが、行動そのものを変えようとして行動を変えることができるのは、機械です。
機械って、プログラミングの「こういう動作をしろ」という命令で動きますよね。

人間と違うのは、動作(行動)を起こすのに思考や感情は不要という点です。
むしろ、この機械の動作に思考や感情が入ってきてしまうと、SF映画のような事態になりかねない、ということになります。


と、ここまで読んでいただいければ、思考や感情がどのように行動に対して影響を与えていることが分かっていただけるかと思います。

そして、この思考や感情を整えて言語化したものが理念になるわけです。

おそらくですが、理念が胡散臭いとか、スピリチュアル的な臭いがする、とか言ったイメージが湧いてしまうのは、思考や感情が目に見えないからです。

反対に、行動やそれに伴う成果は目に見えます。

つまり、目に見える行動を変えたり、成果を上げるには目に見えない思考や感情の部分を整えるしかない、ということなんですね。

下の図は師から教わった成果のプロセス図、というものなのですが、いまの話が視覚的に分かるかと思いますので、紹介します(説明の簡便上、一部記載を省略している部分があります。)

理念で成果が上げるメカニズム

ここまでで、行動を変えるには、思考と感情が大切です、ということをお伝えしたので、ここからは、その行動の先にある成果とどう結びつくか、という成果が上がるメカニズムを説明します。

この点で、だれの行動が変わるか、ということに関していえば、経営者はもちろんのこと、社員の行動も変わります。

ですので、経営者、社員のそれぞれの行動が変わったらどう成果が上がるか、ということを順にお話しできればと。

経営者から成果が上がるメカニズム

まず、経営者が理念を整えることで、言っている(思っている)ことと、やっていることにブレがなくなります。
その結果として、経営資源のムダ使いがなくなり、成果が上がりやすくなります。

よく言われる経営資源とは、ヒト、モノ、カネですが、理念を整えておかないと、甘い誘惑に負けたり、焦って本来意図していない判断をしたりして、選択を誤ることがあるかと。

たとえばですが、「社員の幸せが一番大事」と周りには公言しておきながら、利益が出ても社員に還元することは考えず、節税のためだけに提案されるがまま投資商品にカネを出す、といったことです。

そうなると、カネ、ヒトもムダになるし、何より経営者の求心力が落ちます。
念のため言っておきますが、節税が悪いことだといいたいわけではありません。

でも、もし本当に「社員の幸せが一番大事」だと考えているのであれば、提案されるがまま、節税商品に手を出さないはずです。

特に、お金周りに関しては、盲目的になりがちです。
というのも、「現金大好き」な社長ほど、提案されるがままの節税商品の誘惑に負けがちだからです(主観ではなく、事実として)。

そもそも、中小企業は大企業とは違い、経営資源が限られています。
何をやるにしても、最適解を追求していくことが大切になります。

その点で、理念を整えておけば、経営者はヒト、モノ、カネの経営資源を使うか使わないか、もし使うならどれだけ使うかの判断をするときに、それら立ち返ることで、最適な選択をすることができる、ということなります。

要するに、行動の質もスピードも上がるので、結果的に成果が出やすくなる、ということですね。

逆にいえば、「成果を出そう、成果を出そう」と常に変なプレッシャーに追い込まれなくても、理念起点の行動をすれば自然と成果はついてくるというイメージです。

先に紹介した成果のプロセス図で表現するとこのようになります。

社員から成果が上がるメカニズム

次に、理念策定によって社員の行動からどういう成果が期待できるか、ということを話していきます。

そもそもの大前提ですが、理念は経営者だけのものではありません。

なぜなら、理念は会社にいる全員で考え、その全員の思考や感情を言語化するものだからです。

想像していただければお分かりかと思いますが、組織として行動するのは社員なので、経営者だけが理念を言語化して行動が変わっても意味がありません。

重要なのは、社員が業務中のいろいろな場面で、「何をしたほうがいいのか」「何をしないほうがいいのか」という、行動の源泉に常に立ち返ることができる理念が定まっている、ということです。

そのような理念が定まっていると、経営者がいちいち現場に指示を出さなくても社員は適切な行動をしてくれるようになり、しかも、その社員が組織的に適切な行動をするようになるので、結果的に成果がでやすくなります


社員に口酸っぱく何度も指示を出しているのに、なかなかその通りに動いてくれない」という問題を抱えている経営者の方はいらっしゃるかと思いますが、それは社員の思考や感情に響いてないからなんですね。

つまり、社員の立場からすると、先ほどの機械のようにプログラミングされているのと同じような感覚だということです。
言い換えれば、行動の源泉である思考や感情が変わることなく、行動そのものを変えられている感覚です。

もちろん、社員は機械ではないで、プログラミングのような指示を受けたところで、そのときは嫌々動くかもしれませんが、継続して同じような行動をしてくれるようにはならない、ということになります。

で、社員のなかに不平や不満が溜まりに溜まっていき、結果的に退職率が上がったり、気づいたら経営者の味方が少なくなったりするという事態になりかねません。

そうならないためにも、社員自身が自分の思考と感情にしたがって行動してもらえるように、社員を巻き込んで理念を作っていく必要がある、ということです。

例によって、理念を作ることで社員から成果が上がるメカニズムを成果のプロセス図で表すと次のようになります。

補足:理念の作り方

ここまでで、理念を作って思考と感情を整えることで、行動が変わり、成果が上がる、ということをお伝えしまた。

で、実際どうやって作っていくんだ、ということに関しては、こちらに書くととても長くなってしまうので、直近で投稿したこちらの記事をご参考にいただければと。


後継者向け、としていますが、理念策定の基本的な流れを説明した上で、後継者が策定するときのポイントを説明しているので、この3STEPに沿って進めてもらえればと思います。

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