【note】フリーランスのお金と暮らしの話

SWOT分析の前に理念策定をするメリット

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戦略を練ってはいるけど、なかなか現実的な案が浮かばなかったり、出てきた戦略に対して気持ちが乗らなかったりすることはよく起こります。

今回は、このような場合において考えられる一因と、その対策をお話していきます。

理念起点のイメージ図

最初にお伝えしておきますが、今からご紹介する落とし穴は、全ての経営者に当てはまるというわけではありません。ですので、今回のケースがご自身に当てはまる可能性はないか、という目線で読み進めていただければと思います。

それでは、本題に入っていきます。

目次

SWOT分析から始める場合の落とし穴

一般的に、戦略を策定にあたってはSWOT分析といったフレームワーク(枠組み)が使われることが多いです。
SWOT分析が何なのか、ということはこちらの別記事をご参照ください。

とはいいつつ、今回お伝えしたいことはなにもSWOT分析に限った話ではありません。SWOT分析は一番ポピュラーなフレームワークなので例としてお話ししました。

戦略策定のフレームワークには、その他にも、PEST分析や3C分析などがありますが、こういったフレームワークで戦略策定をする場合に共通するお話になります。

より具体的に説明すると、これらのフレームワークを活用して時間をかけて検討しても、「これだ!」と決断することができる具体的な戦略が見えてこないことがある、ということです。

たとえば、「自社の強みを活かした取り組みをしよう」と思っても、結局は他社と差別化できない案であるため断念するケース。
また、「時代の流れ的に今後はこの分野が伸びるはずだ」と思っても、その分野に進出するためのコストや時間といったリソースを割ける余裕がなく諦めてしまうケースもあります。

そして、検討の時間だけが過ぎてしまい、なかなか前進せずに踊り場から脱出することが難しくなっていきます。

結局、何が問題かというと、上のひとつ目の例でいえば、究極的には差別化することが目的になっている、ということです。
もちろん、差別化することは、特に中小企業が生き残るためには必須の考え方ではあります。

ただ、差別化すること自体は事業の目的ではないはずです。

極端な話、差別化は事業の目的を果たすための手段ではないか、と考えています。

たとえば、受験勉強において得意科目で点数を稼ぐ戦略も一種の差別化ですが、それが目的で勉強するわけではないですよね。あくまで目的(目標)は志望校への合格であるはずです。

理念が戦略の起点となる

ということで、戦略策定においては、事業の目的をハッキリさせておかなければいけません。
むしろ、事業の目的は戦略の土台といえます。

また、目的を実行するためには、途中経過となる目標の設定が不可欠です。

理念とは?

この目的と目標は、一般的にミッションとビジョンと呼ばれています。

そして、このミッションやビジョンを構成要素としているのが経営理念です。
ちなみに、言葉の表現に正解はないので、別の表現でも全く問題ありません。
実際に、ミッションを理念と表現したり、ビジョンを行動指針と表現したりしている企業もあります。

あくまでここでいうミッションとビジョンの定義は、次のとおりです。

ミッション(目的):
企業の使命や目的。企業の存在価値そのもの。企業が事業を行う大義名分ともいえる。経営者が事業を通じ一生をかけて追及するもの。

ビジョン(目標):
中期的(3年~5年)な企業の目標や理想の姿。売上や店舗数など定量的に表されることが多い。ミッションが、経営者の一生をかけた目的であるのに対し、ビジョンはその過程にあるもの。


ちなみに、理念にはもうひとつの要素があります。それがバリューになります。

バリュー(価値観、行動指針):
社長、役員、社員ひとりひとりの仕事に対する価値観や行動指針。ミッション、ビジョンを実現するための必要な価値観。

理念の言語化ができたら

目的や目標(ミッションやビジョン)が明らかになったら、それを体現したり実現するための戦略を考えます。

この2つが言語化されていない場合と異なるのは、戦略策定の判断基準がある、ということです。
つまり、その戦略が自社に必要なのか、違う戦略を選択すべきなのかを、理念に基づき判断することができます。

そして、結果的にそれが戦略策定への近道だったりします。
というのも、差別化や時代のトレンドを追い求めることだけに執着していたら、「なんでもあり」の状態になってしまい、現実的な戦略が出てこない可能性があるからです。

そこで、あらかじめ言語化した目的や目標から逸れていないかどうかを確認しながら戦略を策定したほうが、より具体的で納得感のある戦略がみえてくる、と考えています。

まとめ

SWOT分析、3C分析やPEST分析といったフレームワークを活用しても、現実的な戦略が見えてこないときには、今回お伝えしたような、理念起点の戦略策定が有効かもしれません。

◆編集後記

午前中はWBCのメキシコ戦を観戦。
まさかのサヨナラ勝ち。痺れました。

◆家トレ日記

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◆ 1day1new

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